こんにちは、こはるです。
一戸建てを建てる際、注意しておきたいのは、ご近所さんとの関係。
工事中には騒音やほこりなど、少なからず近隣にご迷惑をおかけするわけです。
特に、新しい土地に引っ越してくる場合には、顔も知らない人間同士のお付き合いが始まります。
工事中に変なトラブルに発展しないよう、また、住んでからの問題を防ぐためにできる対策と配慮をお伝え致します。
一度建てたらなかなか引っ越すことのできない戸建てだからこそ、お隣さんとは良好な関係を築いていきたいものです。
境界の確認を怠るな
土地に関して、最も大きなトラブルに発展しやすいのは、境界の問題です。
敷地の境界がきちんと確認できれば問題ないですが、境界杭が入っていない場合、ズレてしまっている場合は、建物の計画の前に、お隣さんと立ち合いの元、境界を確認しておきましょう。
資金に余裕があれば、この機会に境界杭を復旧しておくと、後々の世代にも安心して引き継げます。
建築計画はすべて、境界線をもとに図面を作成していきます。
境界が間違っている場合、お隣さんと認識が異なっていた場合、越境問題などの近隣トラブルに発展する可能性があります。
間取り計画の配慮
基本的には、敷地の中でどのように建物を建てるかは、建築主の自由です。
ですが、ご近所関係は持ちつ持たれつ、お互いに配慮のもとで成り立っています。
自由とは言え、あまりに配慮のない間取りは、後々ご近所さんとの関係にしこりを残しかねません。
特に、新しい土地に外から入っていく場合は、注意が必要です。
例えば、窓の位置。
お隣さんの窓と向かい合う形での窓はあまりお勧めしません。
せっかく窓をつけても、お隣さんの家が丸見えでは、常にカーテン閉めっぱなしになりかねません。
お隣さんの窓の位置を敷地図面にしっかり落とし込み、窓の位置をずらして計画するのがいいです。
つけるとしても、透明ガラスではなく型ガラス(曇りガラス)がいいでしょう。
法律的な話を言えば、隣地境界から50㎝以内にある窓に対しては、隣地の方に目隠し請求権が発生します。
簡単に言えば、窓から丸見えにならないように、格子などで目隠ししてくれ!と法的に言われる可能性があるのです。
なので、よほどの事情がない限り、隣地境界と建物の隙間は50㎝以上、できれば有効寸法で1mは開けておきたいところです。
他にも、室外機の位置は要注意です。
室外機からは騒音と風がでます。
寝室の真ん前など、配置する場所によっては、お隣さんから苦情が出る場合もあります。
万が一、お隣さんから相談を受けた場合には、位置の移動や、フェンスや植栽で直風をさけたり、風向調整版を使って風向きを変えたりなどの配慮が望ましいです。
また、植栽を植える位置も注意が必要です。
自分の敷地内に植栽を植えたとしても、枝がお隣へ越境してしまったり、落ち葉がたくさん隣地へ落ちてしまったりする可能性があります。
自分の敷地内できちんと管理できる位置に植えるのが最適です。
工事前のご挨拶・工事中の配慮
工事が始まると、騒音や砂埃など、近隣には少なからずご迷惑をおかけすることになります。
なので、工事が始まる前には、必ずご挨拶回りをしておきましょう。
簡単な工事スケジュールとちょっとした手土産があると望ましいです。
特に解体工事を行う場合は、いきなり大きな騒音、ほこりが発生しますので、必ず事前にお声かけしておいてください。
また、工事中も、近隣の配慮は重要です。
工事車両の停車位置や、道路へ砂が流れ出ないような配慮、現場の大工さんのマナーなどは、建築会社さんからしっかりチェックしてもらい、施主の立場からも目を光らせておきましょう。
引っ越し後のご挨拶
工事が完了し、引っ越しをした際には、できれば家族そろってご挨拶周りをします。
どんな人間がここに住むことになったか、きちんと顔を見せておくことが重要です。
もし留守であれば、改めて伺います。
まとめ
実は、この文章を書こうと思ったのも、私自身工事中にご近所の方からクレームをいただいたからです。
原因はエアコンの室外機でした。
我が家の室外機が、お隣さんの1階のご寝室の真正面にあり、位置を変えてくれないか、とお電話があったのです。
一応弁解させていただくと、お隣さんと我が家はほぼ同時期に土地を購入しており、数か月お隣さんの方が工事が早く完了していました。
我が家がエアコンの計画を決定した時点では、まだお隣さんの家は建っていなかったので、そこまで配慮しきれなかったという事情があります。
とはいえ、室外機のせいで、今後お隣さんをずっと不快にさせても嫌なので、丁重にご挨拶させていただき、室外機周りをフェンスで囲ませていただくことになりました。
昨今ご近所付き合いは少なくなってきたとはいえ、子供がいれば、子供同士同じ通学団になるわけですし、町内会や町内清掃などで顔を合わせる機会もあるはずです。
この先長い間、「お隣さん」としてのお付き合いがあるわけなので、つかず離れず、良好な関係を築いていくためにも、しっかり配慮していきたいものです。
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