家作り注意報!正しい住宅ローンの組み方

家作りのお金の話

こんにちは!こはるです。

初めての家づくり、予算を立てるときに皆さん悩むのが、「住宅ローンはいくら組むべきか?」ということです。

35年支払い続ける住宅ローンは、すべてのお客様にとって未知の世界。

周りの様子や営業マンのトークに進めらるがままに、ローン額を決めてしまう方もいます。

ですが、後々の返済をするのは自分たち、ローン返済中も無理なく生活できる額を、しっかり見定めなければなりません。

この記事では、住宅ローン額を決める際の心がけ、注意点をまとめていきます。

『借りられる額=返せる額』ではない

住宅ローンの審査をする上では、『返済比率』というのが見られます。

返済比率と年収額に対して、住宅ローン返済額(そのほか自動車ローンなどの借金がある場合はその額も加算)がいくら占めるかを表した数値です。

例えば、月々返済額が8万円、額面年収が500万円の人を考えると、

年間返済額は8万円×12か月で96万円のため、

返済比率は96万円÷500万円=19.2%

となります。

近頃、住宅ローンの審査はかなり緩くなってきており、普通の会社員であれば、返済比率30%まではローンを借りることができます。

ですが、借りられる額と返せる額は大きく異なります。

借りられる額めいっぱいまでローンを組むとすると、

額面年収500万円の人なら、月々12.5万円、4428万円(金利1%想定)のローンを組むことになります。

これは今後かかる教育費や住宅修繕費、老後の費用を考えると、

かなり大きな負担となります。

目安としては、返済比率は20%前後が望ましいといわれます。

各家庭によって、お金の使い方は異なりますので、

返済比率20%を一つの目安として、

いくらなら無理なく払えそうか、検討してみてください。

夫の年収だけで返せる額がベスト

近頃は夫婦共働きの家庭もかなり増えてきています。

住宅ローンを組むうえでは、共働き家庭はかなり審査が有利に働きます。

ですが、実際にローンを組む際には、夫の年収だけで組める額を借りるのがベストです。

というのも、女性は妊娠、出産などで途中仕事をストップしたり、

時短勤務や退職する可能性もあり、

現在の年収がそのまま続くとは限らないからです。

(もちろん男女平等、男性が専業主夫、女性がバリキャリ、というパターンもありますが、、)

夫の年収だけではどうしても資金計画が成り立たない場合は、

産休育休や時短勤務を想定して、妻の年収の6~7割を夫の年収に加算してローンが成り立つかどうかを考えましょう。

妻の年収が減った際にも、支払いが可能な額であればOKです。

一戸建てにかかる想定外の費用も含めて考えよう

一戸建てには、賃貸のときにはかからなかった様々な費用が発生します。

それは

  1. 光熱費
  2. 固定資産税
  3. 住宅修繕積立金

です。

賃貸に比べ、延床面積が大きくなるため、必然的に光熱費は割高になります。

また、賃貸の時に払っていなかった固定資産税は、毎年数十万円という単位でかかってきます。

(金額は家や土地の評価額に拠ります)

そして、一度家を建てたら、家を長持ちさせるためのメンテナンスが必要になります。

数十年後にまとまって数百万円という単位のお金が必要になるので、今のうちから少しづつ積み立てておく必要があります。

(メンテナンスコストは家の仕様によって変わります)

つまり、賃貸のときのように家賃を払っておしまい、ではなく、

月々返済額+αの備えが必要だということを知っておかなければなりません。

金利の上下を考えよう

住宅ローンには、固定金利と変動金利というものがあります。

固定金利は35年間ずっと同じ金利で安心ですが、変動金利より金利が高いです。

変動金利は低金利ですが、半年に一度金利の見直しがあります。

注意すべきは変動金利で組む場合。

変動金利の方が低金利な分、月々返済を抑えることができますが、

金利が上昇すると返済額が上昇する可能性を加味しなければいけません。

特に今現在は、超低金利時代と言われており、今後金利は上昇するだろうと予測されているので、

現在の金利で返済がぎりぎり、ということにならないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

家庭によって家に割ける金額は異なりますが、住宅ローンの月々支払額が、無理ない額かどうか見定めて、ローン額を決定したいですね。

現状の家計の収支がぼんやりしている方は、家を作るこのタイミングで、ぜひ家計簿の整理、見直しもしてみてください。

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